君と本気のラブゲーム
「…甘」
京佑くんは、ぺろり、と唇についたアイスをなめて、そう言う。
一方私は、予想外すぎる行動に咄嗟に反応出来ず、固まってしまっていた。
え、今、舐めたよね…?
「なっ、なななにすんのよこの変態…っ!」
ばっ、と掴まれた手を振り払おうとしたけれど、思いがけず強い力で掴まれていて、びくともしなかった。
「ちょっと、離してよ!」
「やだ。…ほら、もっと溶けてきちゃうよ。食べないと」
「この状態で食べられるかっ」
「まぁまぁ。……ほら、また垂れてきちゃうよ?そしたらまた舐めるけど…、いいの?」
京佑くんは、私の手を離さないばかりか、その手を引き寄せてさらに距離をつめる。
アイスを挟んで、互いのおでこがくっついてしましそうな距離。
間近で、妖艶な笑みを浮かべる京佑くん。
こんなときでもイケメンは得だ。
こんな状態なのに、その笑顔がかっこいいなんて思ってしまう。
「~~~っ!この、エロナルシスト…っ!!」
「はは、こんなん全然エロに入んないって」
京佑くんの口調は、バカなこと言うなよ、なんて、そんな感じで。
私が力ではかなわないのをいいことに。
「っ!」
京佑くんは、また、ぺろりと。
私の手を、舐めた。