君と本気のラブゲーム
張り紙の下の方に、「ラストは法学部!」と書かれていて、どうやらスタート地点に近い棟から順番に回るのが本来のルールのようだった。
おそらく、1か所目が理工学部、2か所目が薬学部、そして文学部、法学部、と回るのが正しい道順なのだろう。
「じゃ、次行こうか」
「うん」
京佑くんの言葉に頷く。
なんか、このゲーム思ったより簡単かも。
あるもの、なんて言うから一体なんなのかと思ったけど、普通にぬいぐるみだし。
ちゃっちゃとラストも撮ってゴールしちゃおう。
……なんて、余裕なことを考えられたのは、ここまでだった。
ラスト。
法学部1号棟の屋上に難なく辿りついた私は、指示の書いてある張り紙を、かれこれもう3分は見つめている。