君と本気のラブゲーム
「よし、じゃあピースだよね!」
「何言ってんの?」
「!?」
元気よくピースを作った私を、怪訝そうな顔で見る京佑くん。
何!?
「な、何言ってるって、だってツーショットって…」
「俺たち、友達なの?」
「え、違うの!?」
「友達でこんなふうに手、繋ぐ?」
京佑くんは、繋いだ手を上げて見せる。
……そりゃあ、そうだけど。
「…でも、恋人でもないじゃん」
「綺深、俺とキスするの嫌なの?」
「嫌っていうか……、って!何訊いてんの!?」
思わず真面目に答えかけたじゃん!!
「あれ。嫌じゃないんだ。じゃあいいじゃん。ほら、こっち寄って」
一瞬意外そうな顔をした京佑くんは、グイッと繋いだ手を引き寄せた。
「うわっ!」
不意打ちだったため抵抗もできず、気が付けば私はそのまますっぽりと京佑くんの腕の中に収まっていた。