君と本気のラブゲーム

「はい、どうぞ」


「どうも」


どうやら、初めて見た生チューに固まってしまった私の代わりに、京佑くんが写真を撮ってくれたらしい。


京佑くんからケータイを受け取ったメガネイケメンさん。


一方、不意打ちのキスに和風美人さんはしばらく呆然としていたが、やがてかあっと顔を赤くさせた。



「ちょっ!!!ここはピースでしょ!?」


「なんで。俺たち友達じゃないだろ」


「で、でもでもでも!!せめて、ほっぺとか…!」



和風美人さん、私と同じようなこと言ってるよ…!



「いいだろ、別に。…あ、じゃあ次俺撮りますよ」



未だ納得できないように文句を言っている和風美人さんを完全スルーして、メガネイケメンさんはにっこり笑った。


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