君と本気のラブゲーム
「あ、いいんですか?じゃあお願いします」
京佑くんはケータイをメガネイケメンさんに渡す。
「京佑くん、ほっぺだからね!!」
「……わかったよ」
渋々、というように頷いて、京佑くんは腰をかがめた。
そうしないと、私が届かないから。
「はい、チーズ!」
メガネイケメンさんの声に、私は精一杯背伸びをして、京佑くんの頬に唇を軽くあてた。
パシャッという音が響く。
瞬間、私は、バッと身体を離した。
は、恥ずかしい…!!
ほっぺでこんなに恥ずかしいんだもん、やっぱり口とか絶対無理だ…!!
私は、和風美人さんに同情の視線を向けた。
私なら、人前でいきなりあんなことされたら鉄拳だな。
和風美人さんも、さぞかし怒り心頭で…。
……って、あれ?