君と本気のラブゲーム
「……お先に、どうぞ?」
「なんで?」
「わ、私、髪長いから、お風呂時間かかるし……」
今にも消え入りそうな声で、綺深はそう言った。
なんでここでこんなにあからさまに緊張してるわけ。
そんなに俺のこと信用してない?
……そんなにおびえなくても、今日はなにもしないよ。
そう言おうと思ったけど。
なんだかそれもあからさまな気がして、俺は小さく息を吐くだけにして、先に風呂に入ることにした。
風呂場でひとりになると、無意識のうちに先程よりも大きく息を吐き出していた。
……あれ、意識してるよね、絶対。