ただひとつ。Side Story
別に青山の為なんかじゃない。



ただ、この状況は…



あまりにも理不尽すぎるだろ。





とはいえ…


噂でしか話を聞いていないんだ。


正直…全く状況が分からない。




でも、ハナっから決め付けるようなことは…


俺はしたくない。




まずは…


本人にでも先生にでもいいから…


とりあえず、話を聞こう。







「…………お?」



意気込んで…


廊下の角を曲がろうとした時だった。






「『カミオ』くん。ありがとう。」




聞き覚えのある女の声が…

耳に入った。



思わず陰に隠れて、その声の主を確認する。




「…は?何で……?」



そこには…



噂の本人が、呆然と立ちつくし…


そして、楓がひとりの男に向かって…


何やら話していた。




あの後ろ姿を…


俺はよく知っている。





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