涙ペットボトル
それから一年が過ぎた。
ちさきは、教師になった。
オレは、ふられたくせにちさきに合わせるように
ちさきがいる学校にギリギリ入った。
もうその時には、、ちさきは、婚約していた。
はえーよ─────。
そう思っていた。
オレがちさきを幸せにしたかった。
左手の薬指に指輪をはめるのは、
オレがよかった。
数ヶ月後──────。
「ねぇねぇちさきちゃんがね
妊娠したんだってさ」
母さんが、、そう言った。
もう嫌だった。限界だった。
ちさきが好きなんだよ。
大好きなんだよ──────。