涙ペットボトル



優太くん、、、、?



『友達です』


頭の中で何度もリピートされる。






「そーですか。

そーですよね」




そのまま女の子たちは、帰って行った。






友達かぁ。





そーだよね。




なんか、胸に突き刺さったみたい。





友達なのにさ、、、



「…あかり?」


優太くんが心配そうに見る。



「ごめんっ何でもないよ」



「あーらっ。あっかりん。

優太とデートですか?」


その時、いつも聞く明るい声が

あたしの頭上から聞こえた。



「おっ!ちーちゃん」



「おっす。優太。」



ちーちゃん。。。



こんな時にくるって…………。




「後夜祭、楽しみだね」

ちーちゃんが言う。


「楽しみだな」



そう言って笑う優太くん。





ズキン───────。




笑う優太くんって



こんなに悲しいものじゃなかった。





「んじゃ、あかりいこーぜー」



「あー!ごめん。

ちよっと用事あったんだ!

優太くん、ごめん

あたしちょっと行くね」


そう言ってあたしは、喫茶店を出た。



「おいっ!あかりっ!」


優太くんは、あたしをひきとめようと
したけど、あたしは止まらなかった。







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