Special Edition


俺の一言で固まるゆの。

困った顔も可愛らしくて、俺の方がキスしたくなる。


「ん、どうした?利子がついてもいいのか?」

「………困りますけど、ここでは………/////」


みるみるうちに顔を赤らめるゆの。

大きな瞳が涙で潤み始めて来た。

じっと見つめる瞳に惹き込まれるように見つめ返すと、


カシャッ!!


「ッ?!!」


一瞬、視界が白くなるほどのフラッシュが当てられた。


………もしかして、俺らが撮られたのか?


パチパチと瞬きするゆのを視界に捉え、

俺は物凄い速さで辺りを見回すと、

円卓の向こう側から1台のカメラが俺らを狙っている。


「あのっ、すみません、困ります!!」


俺はゆのの顔の前に掌をかざし、

カメラマンに対して怒りを露わにした。

すると、


「香心流の家元ですよね?隣りにいらっしゃるのは、奥様ですよね?」


『香心流』と聞いて、我に返った。

ここは公の場。

家元として招待を受けているからには、

カメラを向けられても当然である。


ただ………――――………。


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