Special Edition
肩が触れそうな距離まで近づいて、
「今すぐキスしろって言ったんです」
「はっ?」
「いやね、彼女が御影さん達の登場に見惚れている間に、俺が桐島氏の娘と会話してたんですよ」
「……はい」
「で、妻の表情から察して嫉妬してる感じだったので、自分も御影さん達に嫉妬してたお返しに」
「え?……自分達に嫉妬されたんですか?」
「えぇ、まぁ。妻の視線を独占してたので」
俺はハニカミながら正直に話す。
彼がカミングアウトした事へのお返しとばかりに。
見た目はかなりのイケメンだが、
根は素直でとても親しみがある。
何故か俺は………好感が持てて少し嬉しかった。
世界的にも有名な人と、こうして男子トークが出来る事に。
俺の言葉に目を丸くする御影氏。
その表情は見ていて飽きない。
本当に素直で心が純粋なのだろう。
だから、俺は………。
「キスしろって言ったのに、妻が自宅に帰ってからすると言うので」
「………?」
「利子がつくぞ?って、脅してやりました」
「はぁ?!」
驚く御影氏の肩を自分の肩でトンと軽く当て、
「妻の愛情がどれくらいのものなのか、知りたいじゃないですか。だから、こうしてしょっちゅう彼女をからかってるんですよ」
「ッ?!」