Special Edition


「では今度、妻とご自宅へ伺わせて頂けないでしょうか?」

「へっ?」

「心を込めて、点てさせて頂きますので……」


俺は誠心誠意を込めて頭を下げた。

一生に一度巡って来るかと言うくらいの奇跡だ。


御礼を述べて終わりにしてしまうほど、俺も愚かではない。


「お願いします。妻共々、是非ご挨拶に伺わせて下さい」

「…………解りました。主人に伝えておきます」

「有難うございます!!」


ゆのも俺の隣りで深々とお辞儀をする。


「では、私はこれで……」

「はい。今日は本当に有難うございました。陶匠にも宜しくお伝え下さい」

「……はい」


にこやかな笑みを浮かべ、奥方はエレベーターの方へ向かって行った。


「隼斗さん」

「帰ろうか」

「………はい」








自宅に戻り、ドレッサーの前で鏡と睨めっこしているゆの。


「取るのが嫌なのか?」

「………はい。だって、勿体なくて……」

「じゃあ、一生そのままで過ごすつもりか?」

「…………そういうつもりではないのですが」


うっとりと鏡に映る髪飾りに気を取られている彼女に近づき、


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