もっと美味しい時間  

そんなことを考えていると、辛うじてパンツだけは脱ぐのを止めてくれた慶太郎さんが、私の服に手をかけた。

「な、なにっ!? 私の服はいいよっ。まだ入らないし……」

慶太郎さんの手を制止しようとしても、「邪魔っ」と一喝してその手を止めようとはしない。
素早くミニスカートのホックを外しファスナーを下げると、パサリと音を立てて床に落ちた。
素足だった私は、当然パンティーが丸見えなわけで……。

「きゃっ!」

一声上げて床に座り込むと、慶太郎さんを睨みつけた。
しかし内心、『良かった。可愛いパンティーで』と思っていたのは秘密。

「百花、キスとエッチは禁止って言ったけど、一緒に風呂に入ることは禁止って言ってないから」

もっともらしいことを、飄々とした顔で言ってのける。
でもそれって、小学生の子供が「これはやれって言われたけど、こっちは言われてませーんっ」って母親に言い訳するのと、何ら変わりないんだけどっ!!
呆れて物が言えないとは、まさにこのことだ。

「そんなこと言ったって、絶対に入らないっ!  だって慶太郎さんが、何もしないでいられるはずないでしょっ!!」

失礼なことを言っているのは重々承知。
でも、本当のことだから仕方ない。
慶太郎さん、諦めて下さい。
床に落ちたミニスカートを掴み、立ちながら穿こうとしたら、急に身体が傾いた。

な、何? 何が起こったのっ!?


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