もっと美味しい時間  

「もう、二人ともいい加減にしてっ。朝ごはん食べる時間なくなっちゃうよ?」

二人の間に立つと、出来立てのロールパンサンドが乗った大皿をコトンと置く。
ロールパンの香ばしい匂いが漂うと、二人の空腹中枢を刺激したのか、少しづつ冷静さを取り戻していく。

「まったく、いい大人が朝っぱらから何してるの? 私が紅茶淹れるから、早くそこに座って下さいっ」

二人を隣同士に座らせると、銘々皿にロールパンサンドを取り分けた。

「京介。有難く食えよ」

「慶太郎さんっ!」

私に怒られると、面白くなさそうにチェッと舌打ちをする。
いつも私のことを子供扱いするけど、どっちが子供なんだか……。
あとでフォローしておかないと、後々面倒なことになりそうだ。

京介は京介で、クックっと肩で笑ってるし……。
仲がいいからこそ、こんなちっちゃな争いが出来るんだろうけど、私にとっては大迷惑。

何とか慶太郎さんを宥め三人分の紅茶を用意すると、慶太郎さんの向かいに座る。
ニコッと笑顔を向けると、満足そうな笑顔を見せてくれた。

この笑顔が好き__

早くこの笑顔を毎日見れるよう頑張ろうっ!!

「じゃあ、いただきまーすっ」

手を合わせ元気のいい声を上げると、二人も「いただきます」と声を合わせた。




< 137 / 335 >

この作品をシェア

pagetop