もっと美味しい時間
「もう、二人ともいい加減にしてっ。朝ごはん食べる時間なくなっちゃうよ?」
二人の間に立つと、出来立てのロールパンサンドが乗った大皿をコトンと置く。
ロールパンの香ばしい匂いが漂うと、二人の空腹中枢を刺激したのか、少しづつ冷静さを取り戻していく。
「まったく、いい大人が朝っぱらから何してるの? 私が紅茶淹れるから、早くそこに座って下さいっ」
二人を隣同士に座らせると、銘々皿にロールパンサンドを取り分けた。
「京介。有難く食えよ」
「慶太郎さんっ!」
私に怒られると、面白くなさそうにチェッと舌打ちをする。
いつも私のことを子供扱いするけど、どっちが子供なんだか……。
あとでフォローしておかないと、後々面倒なことになりそうだ。
京介は京介で、クックっと肩で笑ってるし……。
仲がいいからこそ、こんなちっちゃな争いが出来るんだろうけど、私にとっては大迷惑。
何とか慶太郎さんを宥め三人分の紅茶を用意すると、慶太郎さんの向かいに座る。
ニコッと笑顔を向けると、満足そうな笑顔を見せてくれた。
この笑顔が好き__
早くこの笑顔を毎日見れるよう頑張ろうっ!!
「じゃあ、いただきまーすっ」
手を合わせ元気のいい声を上げると、二人も「いただきます」と声を合わせた。