もっと美味しい時間
その安心するような感触にゆっくりと顔を上げると、跪いて私を前から包み込むように抱いている慶太郎さんの、まさにソレが目の真ん前にそそり立っていた。
初めて間近で見るソレに驚き、声が出てくれない。
何でパンツまで脱いじゃってるのっ!?
私の驚きをよそに両肩を掴んで身体を少し離すと、キスをするのか顔がだんだんと近づいてきて……
「何でそんなに、顔が真っ赤なんだろうなぁ~」
なんて、最初から意図的にやってたんだっ!!
「もうっ、慶太郎のバカッ!!」
慶太郎さんの顔を思いっきり叩き、隙ができたところで彼の身体を押し倒すと、馬乗りで身体の上へと跨った。
叩かれた頬を擦りながらも、余裕いっぱいの慶太郎さん。
「百花って興奮すると、すぐに押し倒すのな。まぁ俺としては、百花になら毎日でも押し倒されたいけど」
可笑しそうに笑う顔が、いちいちかっこ良すぎて腹が立つ。
しかし押し倒したのはいいけれど、案の定この後どうしたらいいのか分からなくなってモジモジしていると、慶太郎さんのいやらしく動く指が私の足をなぞりはじめた。
その指はあっという間に私の中心にたどり着くと、もう十分に潤っている私の中へと躊躇なく突き入れた。
「あぁっ……イヤ……」
当然の行為に腰が跳ねると、慶太郎さんが空いているもう片方の手でその腰を押さえつける。