もっと美味しい時間
どんなに身体が疲れていても、必ず朝はやってくるわけで……。
目覚ましがなくても起きられるようになった今でも、やっぱり月曜の朝だけは少しだけ寝坊してしまう自分に苦笑してしまう。
「って、今朝は私が悪いんじゃなくて、昨晩の慶太郎さんが悪いんだからしょうがないよね」
美和先輩が帰ってしまった寂しさからか、普段以上に慶太郎さんを求めてしまった私もいけないんだけど……。
だからといって調子に乗り、私の身体のことも考えず、あんな体位やあんな物を使うなんてっ!!
お陰で身体中が痛いです……。
重たい身体をゆっくり起こし、慶太郎さんを起こさないようにベッドから出ると、身体をポキポキと鳴らしながら伸びをして私の全部を目覚めさせる。
洗面所で顔を洗い髪を一つにまとめピンで留めると、キッチンへと向かった。
今日の朝食は、クロワッサンサンドと決めていた。目の前のカウンターには、カゴいっぱいのクロワッサンがある。
昨日美和先輩を送ったあと京介と別れると、『小麦の風』に向かった。
私は行かなくてもいいって言ったのに、どうしても挨拶がしたいという慶太郎さんに、根負けしてのことだった。
「あらっ。二人揃って、どうしたの?」
急に二人で現れて驚いている奥さんに事情を説明すると、奥から旦那さんも出てきてくれた。
「明日から百花がお世話になります。ご迷惑を掛けないといいんですけど……」
「もうっ、慶太郎さん。子供じゃないんだから大丈夫です」
何ともやるせない気持ちなって奥さんを見ると、「まあまあ」と肩を叩き私の気持ちを宥めてくれた。