HELIOLITEー君と輝く音ー



「うわー望。猫背のこと言われてやんのー!」


「うるさいわね!拓弥のクセに!」



望ちゃんを指差す笑うりんちゃん。


そして、その指を素早く折り曲げるヒーロー。


二人して無言で睨み合いを始めたことに慌てて口を挟む。



「あの。りんちゃんにもアドバイスが…」


「嘘!?」



自分に指摘されるようなことがあるとは思っていなかったのか、驚く彼。


りんちゃん。


それを聞いてケラケラ笑う望ちゃん。


早く言ってあげてと、笑いながら私を促す。



「あの、りんちゃんは少し控えめにベースを弾いたほうが、いいと…思い、ます…」



言っていくにつれて、どんどん険しい表情になっていくりんちゃんに申し訳なくなってしまって。


最後の方は途切れ途切れになってしまった。



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