HELIOLITEー君と輝く音ー



だって、すごく悲しそうに顔を歪めるから。


それはそれは絶望的に。



「オレのベース、ダメだったんだ…」



項垂れるりんちゃんに心が痛む。



「あの!そういう意味じゃなくて!りんちゃんは最初から最後まで全力で前に出て演奏していたので。そうじゃなくて。強弱をつけて、前に出る時はドンッと前に出た方がよりかっこ、いい…と思い、まして…」



またもや、最後は途切れ途切れになってしまった。


りんちゃんがキラッキラッの笑顔を浮かべ始めたから。


さっきまでは今にも泣きそうな顔だったのが、笑顔に変わっていく経過が少し怖くて。



「聞いたか!?オレがかっこいいってよ!」


「バカが前に出過ぎて鬱陶しいから下がれって意味だろ…」



ヒーローが呆れたように呟く。



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