いつも隣の幼馴染み。-完-【あとがき重要】
あたしが余程難しい顔をしていたのか、天に顔を覗きこまれた。
突然縮まった距離に、カアッと顔が熱くなる。
「どした?」
周りがうるさいはずなのに、はっきりと耳に届く天の優しい声。
…非日常な雰囲気に、天を好きっていう感情に、なんだか、酔ってしまいそうだった。
「花火、まだかな?」
やっとのことで声を絞りだしたあたしは、酔わないように、酔いを冷ますように、"そら"を見上げた。