おやすみ、先輩。また明日

急にむすっとした顔になったヤンキー先輩には首を傾げるしかない。


頭にはてなマークを浮かべていると、ヤンキー先輩の横にいる宇佐美先輩が小さく吹きだした。


起きてたの?

てっきり寝たと思ってたのに。



「……なんだ宇佐美」


「ほーんと藤ってへたれだよね」


「ああ?」


「へたれに凄まれたって怖くないし~」


「てめぇ、ウザミ。ケンカ売ってんのか」



至近距離で睨みあいを始めた先輩ふたり。


電車内の空気が凍るからやめて!

特にヤンキー先輩が睨むと本気で怖いからやめて!



「ふたりとも、ケンカは電車を降りてから……」


「杏ちゃん。終業式のあとって何か予定あるの?」


「へ? しゅ、終業式?」



なぜ睨み合いのケンカから、終業式のあとの話しになるの。

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