饅頭(マントウ)~竜神の贄~
「ふ、虎邪様・・・・・・。やっとお会いできました・・・・・・」
神明姫が、嬉しそうに言う。
もっとも身体はもう、支えなくては立っていられない。
目も霞む。
だが神明姫の目には、虎邪の姿がはっきりと映っていた。
---ああ、あの夢のかたは、虎邪様だったんだ。ほら、最後の最後で、会えたもの---
そう納得した神明姫だったが、その表情は、次の瞬間、凍り付いた。
虎邪が、腰の剣に手をかけたのだ。
かち、と音がし、すらりと剣が抜かれる。
---・・・・・・!---
神明姫の目が、大きく見開かれた。
気づけば身体は、祭壇の上にある。
虎邪が剣を手に、姫に近づく。
---そうだ・・・・・・。夢では、あのかたは、私に向かって、剣を・・・・・・---
目を見開く神明姫の上で、虎邪の剣が、月の光を受けて目映く光る。
この輝きにも、見覚えがある。
あの夢の中の剣の輝きは、月光を受けての光だったのだ。
神明姫が、嬉しそうに言う。
もっとも身体はもう、支えなくては立っていられない。
目も霞む。
だが神明姫の目には、虎邪の姿がはっきりと映っていた。
---ああ、あの夢のかたは、虎邪様だったんだ。ほら、最後の最後で、会えたもの---
そう納得した神明姫だったが、その表情は、次の瞬間、凍り付いた。
虎邪が、腰の剣に手をかけたのだ。
かち、と音がし、すらりと剣が抜かれる。
---・・・・・・!---
神明姫の目が、大きく見開かれた。
気づけば身体は、祭壇の上にある。
虎邪が剣を手に、姫に近づく。
---そうだ・・・・・・。夢では、あのかたは、私に向かって、剣を・・・・・・---
目を見開く神明姫の上で、虎邪の剣が、月の光を受けて目映く光る。
この輝きにも、見覚えがある。
あの夢の中の剣の輝きは、月光を受けての光だったのだ。