研修の夜
1回目も2回目も突然すぎて目を開いていたけど、今度こそは目を閉じてそれに応えた。


情熱的なキスで身体の芯が熱くなる。とろけてしまいそう。

ここが研修室ということも忘れて夢中でキスをした。



嶋田くんが少し唇を離して角度を変えてまた口づけようとしたとき私は彼に言った。


「嶋田くん、待っ」


長いキスだったので、うまく息をできなかった。


「待てない。たった4日でこんなことって思うかもしれないけど、森川さんにこうやって触れたかった」


どうしよう、すごく嬉しい。嶋田くんも私と同じ気持ちだったんだ。

もう息が苦しいのか胸が苦しいのか分からない。



「最後の夜に2人になれて、今日伝えるしかないって思った」

「森川さんに大したことない男って思われないように頑張ったから、さっき完璧って言われて嬉しかった」

「その表情かわいい」


短いキスとキスの間に彼が言う。そんな彼の告白ひとつひとつに胸がいっぱいになる。

こんなに幸せなことってない。


だから、私もちゃんと伝えなきゃ。自分の気持ちを。

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