不器用な恋人【短編】
たった一言の八つ当たり文句。




「…寝よ」




再び布団に潜り込んで真樹の横に寝転がって




「………」




ボーっと横顔を見つめる。






「おやすみ」



瞳を閉じた。



「おやすみ」




――――…!!!!





えぇぇぇぇっ!!!!






思わず布団が飛び起きちゃったよぉ。






「なんだよ、騒がしいなぁ~」




頭をボリボリかいて呆れ顔。




「私が起こしちゃった!?!?」




静かにしてたつもりなのに!!!



っていうか、いつ起きたのよ~!?






「まぁ…そんなとこ」



どんなとこっ!?




「ごめんなさい~」


安眠妨害!?!??


「謝んなくていいって」


「あ…はい」




びっくりし過ぎて頭ん中パニック。


あああああ!!!



まさか…聞かれてないよね??



私の告白。。。



大丈夫だよね、だってシャワーに行く前だったし…



確認、したし……。




平常心…平常心。。がんはれ佳世!!!

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