俺たち陰陽師!!!!!
「だからね、刹那クン…」
ジャスは俺の耳元で囁いた。
「…喉が渇いたらコレを1つ食べなさいね…」
ギシャンッ
すると雷が落ちた音と共に地震に似たものが起こり出す。
「きゃっ」
「リョー…!!」
「触らないでっ!」
「っ…!?」
刹那は転びそうになる涼子を助けようとするが、涼子が刹那の手を振り払う。
涼子の目には、涙が浮かんでいた。
「りょ――」
「一緒なんでしょっ!?」
涼子は涙混じりの声で叫ぶ、
「お父さんを殺した、妖魔と!!」
「ちがっ…リョー、俺はっ」
「何が違うのっ!!??セーちゃんなんかっ……あんたなんかっ…!!!」
パンッ
「っ!!」
「いい加減にしろ!!」
悠太は涼子の頬を叩いた。
「刹那だってなりたくてなった訳じゃねぇんだよ!!」
「…ひっく…」
「苦しんでんだよ!!こんな変な戯れ言みてーなことに巻き込まれて、しかも訳の分からねー能力まであるし、選ばれたっていっても良い迷惑なんだよ!!」
「うっ……ぅぅ…」
ジャスとブレイクはただ黙って悠太の言葉に耳を傾けていた。
「正直、俺だって意味わかんねぇよ……だけどな、刹那はもっと意味わかんねぇんだよ!!だからっ……!!!!」
「……もう、いいよ。悠太」
俺は悠太を引き留めた。
悠太の目にもうっすらと涙が浮かんでいた。
涼子はというと子供のように泣いていた。