俺たち陰陽師!!!!!
俺はジャスの前に行き、色の変わった両目でジャスを見据えた。
「選ばれたって、言ったよな」
「ハイ♪」
「なら、なんの為に選ばれたのか、教えてくれないか?」
「宿命とやらですね」
ジャスは俺に向かって深く頭をさげ、怪しげな笑みを浮かべながら口を開く。
「新世代の陰陽師“狩魔師”(レクタリア)となるのです」
ブレイクは俺の肩に乗り移る。
「妖魔を祓い、封印し、狩る。妖魔が増加してきたこの世を救う、英雄に」
すると頭の中に1つの剣が浮かび出す。
青光りするほど黒い剣がポワワンと。
「夜月刹那」
「ん…」
俺は目を閉じた。
身体中から何かが引き出される。
そして一点に集まり。
形となっていく。
ジャスはニヤリと笑う
俺の右手が光に呑まれた。
「キミは妖魔を遣い、妖魔を狩る、狩魔師(レクタリア)となりたまえ」
俺が目を開けたとき、右手には1つの剣。
青光りするほど黒い剣。
俺はそれを両手で持ち上げた。
「これは…?」
『黒曜剣だ』
「こくよーけん?」
「まー、いいでしょ。……それより…」
ジャスは雨に濡れた髪を高い位置で縛り、帽子の中に入れ、不適に笑った。