俺たち陰陽師!!!!!





夜月家の前。
奇抜な服装をし、カラフルな髪色をした人が5人立ち並ぶ。

「刹那ちゃんはいるかしら」

金髪の長い髪の女性。

「……知らない…」

緑色の目が飛び出そうな紫色の髪の巨人。

「どんな小僧なんやろ」

半分黒で半分ピンクの髪の男性。

「晃汰、お前の弟くんは有力なんじゃな?」

赤く長髪のメガネをかけた男性。
そして。

「うん、なんらかの妖魔と思考会話していたよ」

茶髪の青年。
刹那の兄、晃汰だ。
晃汰は“悪”側の人間と化していた。

今、作戦を実行するべく、自分の家の前に来ている、晃汰たち。
生憎、雨だった。
作戦予定時刻よりかなり早いが、作戦が始まろうとしていた。
自分の家。
産まれてからずっと、今まで、この家で育ってきた。
優しかった母。
厳しかった父。
大好きだった。
だから作戦内容にはあまり賛成したくなかった。

晃汰は顔を歪めた。

けど、もう引き返せない。
なぜなら既に作戦は実行しているから。

“夜月刹那の大切な者を奪え”

それが作戦内容だ。




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