俺たち陰陽師!!!!!
「愛ぃ?」
時愛が聞き返した。
それにKは言う。
「上手いのか?」
「いやいやいや、食べ物じゃないですよ、Kちゃん。いくらグルメでもそれはないでしょ」
ルイスはそう言うと溜め息を付き、目を輝かせ話し出す。
「愛は、情熱!!大切な人を想う気持ち………誰もが一度は味わうトキメキなのよぉぉお!!!」
「「「……」」」
「………ルイス…恐い……」
ライド以外はルイスの愛についたお話に口をあんぐり開け、顔を青ざめた。
するとKは溜め息を吐くと、夜月家の門に手を添えた。
「行くぞ、準備はいいか」
「ええよー★」
「オッケー!」
「……大丈夫…」
K、時愛、ルイス、ライドは皆服についた黒い、共通のフードを深く被り妖艶に笑う。
だが。
「晃ちゃん?」
ルイスの声に晃汰はピクリと反応した。
「あ、ごめんごめん」
晃汰はフードを深く被った。
するとルイスはニヤリと笑い、晃汰の首に自分の腕を絡め、小さい声で言う。
「…怖いんでしょ?」
「別に」
「ウソ」
「ウソじゃないよ」
「抜け出す?……2人だけで……」
するとルイスは晃汰の頬にキスをした。
「それとも……恋人がいるのかしら?」
晃汰はその言葉に、急に胸が苦しくなるのを感じた。