俺たち陰陽師!!!!!
俺が今朝、みんなに朝食を作った場所。
そこで母さんが。
「母さん…」
「せ……ちゃ…」
息絶えようとしている。
肌が。
毛穴が。
悲鳴を上げるくらいに痛い。
頭に血が上る。
「お、刹那クンやな★」
「…っ…」
俺は剣を構える。
目の前には半分黒で半分ピンクの髪の男性。
どこかの方言の言葉遣いで話している。
いかにもチャラチャラしていて見ていてイライラする。
背中に剣をしまうモノがぶら下がっていて。
片手には血の着いた剣。
俺は歯を食い縛り、男性を睨んだ。
「怖いわー、刹那クンさぁ、なんか勘違いしてへん?俺等キミと戦う気ぃ、ないんやけどなー…」
「っ」
俺は俯き、口を手で押さえる。
気が狂いそうだ。
ツンと、鼻にくる、この血液の匂い。
奴等の行動、言動。
死んだ父さん。
息絶えようとしている母さんの俺を呼ぶ声が。
俺を。
俺を。
「セー…ちゃん……」
「うああぁあ!!!」
俺は剣を振り上げ、目の前にいる男性に襲いかかった。