俺たち陰陽師!!!!!
ガシャーン
パラ…
パラ…
「おわっ…なんだ今のは!」
外で涼子を抱く悠太は言う。
「…大変なことが起こりましたねー…」
「え?」
「ワタシの出番もひつよ――」
バンッ
「ジャレスさん……」
「痛いでーす」
さっきの爆破で飛んできたがれきが直撃したジャス。
悠太はただ呆然と見ていた。
すると2人の目に身震いするほど青光りするモノが見えた。
「あれは……」
「刹那クンですねー」
剣を振り回す俺。
それを見る2人。
燃える家に気付き、群がる野次馬。
近所の人達が悲鳴を上げている。
「口だけかー?」
挑発がうざい。
だから俺は自棄になっていたのかもしれない。
『主よ、一度引いた方がよいである!』
「(くそっ…)」
ブレイクの言葉に否定はできなかった。
集まる視線にそうなるのも無理もない。
俺は斬ろうとしていた目の前の奴――時愛を追うのをやめた。
「んー?なんや。もう終わりかいな」
俺は時愛を睨んだ。
「もう良いぞ、時愛」
「あ、K」
Kと呼ばれた赤髪で少し長髪のメガネをかけた男性が時愛に近寄る。
その後ろに続く、女性と巨人と。
「兄貴…」
消えるように呟いた時に見た兄貴の目にはもう。
光なんて存在していなかった。