俺たち陰陽師!!!!!
「なによあれ」
「なんかの演出?」
「にしても派手じゃねぇか?」
「壊しすぎよ」
と。
集まってきた人達が声を上げる。
するとジャスは言う。
「みなさーん、こんばんわー★ワタシはジャレス・チークと申します。大変申し訳ないのですが只今撮影中、いや、物語の流れの確認中ということで。………帰っていただきたい」
するとたちまち皆の目は変わり、まるで操り人形のようにゆらゆらと家に帰っていく。
「皆さんが帰ったところで―――」
「ジャレス・チーク…!!」
「ワオ★」
見えなかった。
赤髪の男性―――K.紅蘭がジャスに襲いかかった。
ジャスは軽々しく、それを受け止め弾き返していく。
「今は話題が違いますよ?……K.紅蘭クン…」
「くっ…」
するとジャスは言う。
「皆さん、華麗な演出、ご苦労様です。ってことで……」
ジャスは妖艶に笑い、“悪”と呼ばれる4人と兄貴を指差しながら口を開いた。
「消えていただきたい」
「チッ……」
Kは舌打ちをし、「撤退だ」とひと声をかける。
皆は奇抜な服についている黒いフードを深く被る。
そして。
「夜月刹那」
俺は耳を澄ませた。