俺たち陰陽師!!!!!
その紙には円が描いてあって、その円の中心に自分の血を着け、出てきてほしい式神を想像し、一言かける、だそうだ。
「できるかな?」
俺たちは紙を渡された。
「うーん…」
「お前には無理だろうな」
「は!?」
零は俺に向かってそう言った。
カチンときた。
「テメェ……」
「……汝、我に従い、剣になれ…」
紙に血を着け、唱える。
途端、零は青い光に包まれた。
ポワンッ
「「「……」」」
零の呼び掛けに出てきたのは、小さなドラゴンだった。
「キー、キー」
「…」
「ぷっ、ギャハハハッ!!」
黙る零に俺は思わず笑ってしまった。
すると零は顔を赤くしながら「うるせー!!」と言い返してきた。
リュカはそんな零に対して「素晴らしい!!」と、鼻息を荒くしていた。
「キー!」
キーキー言う小さなドラゴンを手に載せ、なぜかわからないが目を輝かせる零。
「キー?」
「かっ………かわいい…」
「キー♪」
確かに聞こえた。
零の言葉。
そしてあの表情。
「(笑ってる……)」
俺はふと思った。
先生はウキウキしながら俺を見て言った。
「で?夜月くんは?」