俺たち陰陽師!!!!!
「♪」
『?』
「(やっぱり…)」
零を見て、俺は思った。
その夜。
俺は与えられた狩魔師(レクタリア)の教室がある校舎の最上階の寮に住むことになった。
ルームメートは悠太。
だけどその初日、悠太は部屋に帰って来なかった。
翌日。
「あ~…眠い…」
『Z…Z…』
俺の頭の上で寝ているブレイク。
羨ましいなんて思いながらも俺は重たい足取りでゲートを潜る。
「あ」
前に歩いている零がいた。
俺は話しかけようと小走りで向かってみる。
だが。
「「「キャー!!!」」」
大量の女子が零を取り囲んだ。
黄色い声が耳をおかしくする。
「零くん、おはよう♪」
「零さまぁ…」
「どうして昨日学校休んだのぉ…?」
俺は呆気にとられたと同時に、苛立ちが湧いてきた。
「(俺もそういや、あんな感じだったなー…。悠太はそんな俺が嫌だったかな…?つか、嫌だったよな……)」
そんな事を考えていると、あっという間に教室に着いていた。
「おはよー…」
力なく挨拶するとなぜか零の方にいた女子が俺の腕をとった。
「!?」
「おはよ!刹那♪」
「おはよう☆」
「刹那くぅーん!!」
黄色い声にどういう反応をすればいいかわからず、とりあえずいつものように笑顔を作って「おはよう」と言った。
するとたちまち高まる黄色い声。
そんな俺を見た零はバレないように笑っていた。