俺たち陰陽師!!!!!


「ただ……誉めてもらったから……」

「誉めて…もらった…?」

掠れたように言う、零の言葉をリピートする。
あのときと同じだ。

“「……守りたいモノを、守るため……だ………」”

こいつは、助けを求めているんだ。
苦しげな瞳。
俺は、こいつを助けなければならない気がする。

「…一体、何がお前を縛り付けているんだ?」

「……は…?」

驚いた表情をした零がこちらを向く。

「見てればわかるんだよ、お前が苦しんでいることくらい」

「……」

「なんなんだよ?お前を縛っていることは―――」

「お前に話して、なんの意味になるっ……!!!」

零はユラユラしていた足を止め、大声を張り上げ、俯いた。
左耳につけているピアスが儚げに光った。

「……お前に話したところで、何も解決しない…」

「そうだね、解決はしないと思う」

「そうだっ、解決しないっ…!!………芽衣だって、帰ってこないんだ……」

「芽衣…?」


すると零は肩を震わせた。
そして今にも泣きそうな声で、明かした。

「……オレのせいで…死んだんだっ……」





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