女王の密戯
「それなら気になることから当たっていくしかないだろ」
それが茶田の中では米澤紅華という女なのだ。
「でも、あの人、事件に関係あるんですか? 大城とも特に接点ないですよね?」
茶田達は取り敢えず、映画関係者の中に犯人がいると思って捜査している。大城の友人関係については他の捜査員が当たっているのだ。
そんななかで茶田達の捜査では大城と接点のある人物はまだ特定出来ていない。いや、特定出来ていないどころか、どうやらこの現場にはいないようだ。
でもそれは、あくまで一見、という話でまだ実のところはわからない。
「それは調べてみなきゃわかんないだろ」
茶田が言うと、三浦は「まあ、そうですけど」といまいち納得出来てないかのような声で返してきた。
その隣では由依も三浦と同じような表情をしている。
「今朝も早くからいらっしゃってるんですね」
突如聞こえた声に茶田は顔を動かした。するとそこには私服姿の紅華が公佳を連れて立っている。着ているコートは今まで見たものと違い、襟の部分にファーがついていて、一目で値が張るものとわかる。
「ええ、お恥ずかしい話、捜査が難航してましてね」
茶田が言うと紅華はふふ、と笑ってから、大変ですね、と返してきた。笑い話ではないのだが、その仕草には嫌味は含まれていないように感じられた。
それが茶田の中では米澤紅華という女なのだ。
「でも、あの人、事件に関係あるんですか? 大城とも特に接点ないですよね?」
茶田達は取り敢えず、映画関係者の中に犯人がいると思って捜査している。大城の友人関係については他の捜査員が当たっているのだ。
そんななかで茶田達の捜査では大城と接点のある人物はまだ特定出来ていない。いや、特定出来ていないどころか、どうやらこの現場にはいないようだ。
でもそれは、あくまで一見、という話でまだ実のところはわからない。
「それは調べてみなきゃわかんないだろ」
茶田が言うと、三浦は「まあ、そうですけど」といまいち納得出来てないかのような声で返してきた。
その隣では由依も三浦と同じような表情をしている。
「今朝も早くからいらっしゃってるんですね」
突如聞こえた声に茶田は顔を動かした。するとそこには私服姿の紅華が公佳を連れて立っている。着ているコートは今まで見たものと違い、襟の部分にファーがついていて、一目で値が張るものとわかる。
「ええ、お恥ずかしい話、捜査が難航してましてね」
茶田が言うと紅華はふふ、と笑ってから、大変ですね、と返してきた。笑い話ではないのだが、その仕草には嫌味は含まれていないように感じられた。