女王の密戯
「取り敢えず、何か頼みませんか? さっきから店員が不審そうに見てます」

三浦はそう言ってからまたメニュー表に視線を落とした。確かにいつまでも何も注文しないのはおかしいだろう。

「俺、シーフードドリアにします。茶田さんと愛宕さんは?」

茶田はメニューにちらりと目を向けてからオムライス、と小さく答えた。

「トマトとモッツァレラチーズのパスタで」

それに続いて由依が答えると三浦はすかさず店員を呼ぶボタンを押した。何とも言えない音が店内に響き、近くにいウェイトレスが近寄ってきた。








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