身勝手な恋情【完結】

ゲストの邪魔にならないよう、入口から数メートル離れたところに立っていた私だけれど、輝くような招待客を遠目に見てドキドキせずにはいられない。

っていうか、もしかしたら一目立花薫氏を見れるかと思たんだけど、こんなセレブ集団に私が入っていけるわけがない。


カシミアのコートの下は、白いブラウスにスカート。お品は悪くない。けれどTPOには合わない。

だからと言って、こんなパーティーに行けるような本物のドレスはもっていない。


本当、住む世界が違うんだ……。


贅を尽くした、本当のおしゃれな男女が通り過ぎるたび、痛感せずにはいられなかった。



蓮さんまだかなぁ……。間に合うのかな。



そわそわしながら、バッグから携帯を取り出し時間をチェックする。


< 125 / 469 >

この作品をシェア

pagetop