身勝手な恋情【完結】
「はぁ……」
今日もなんとか仕事を終え、とぼとぼと自宅へと戻る。
正直蓮さんは正直すぎるというか……冷静になってみれば「ひどくない?」と恨み言の一つくらい言いたいくらいだけど。
だけど。あれだけ突き放されても、私はまだ、蓮さんを嫌いになることは出来ない。
呆れられたに決まってるのに……
ううん。呆れられるどころか嫌われたかもしれないのに
それでも彼のことを考えない時間はない。
ほんと、馬鹿みたいだ……。
エアコンを入れ、部屋の真ん中にぼんやりとクッションを抱えて座り込んだ。
なにか食べなきゃって思うけど、あんまりおなかが空かない。
コーヒーだけ飲んで、シャワーを浴びベッドにもぐり目を閉じても、なかなか寝付くことは出来なくて……
どうしたらいいのかな。
蓮さんと話がしたいけれど、なにをどういったらいいのかわからないよ……
そうやって一人でぐるぐるしたところで名案が思い付くわけでもなく。
私は眠れない夜を過ごし続けていた――。