身勝手な恋情【完結】

夕方五時。祐さんに頼まれてお客様のところに資料を持って行った私。

そのまま直帰していいと言われたのだけれど、そんな気分にはなれなくて。気分転換にそのままウィンドウショッピングをする。


そしてふらりと入ったセレクトショップで勧められるがまま千鳥格子模様のコートを買い、ふと目についた、いい雰囲気のカフェへと足を踏み入れた。


どうやら古いジャズを流すカフェらしい。


こんなお店あったんだ……。

ぐるりと店内を見回す。



「いらっしゃいませ。お好きなところにお座りください」



荷物を隣の椅子に乗せ、テーブル席に座った。

渋い佇まいの素敵なお店だなぁ、と思っていたら、意外にも店主らしき男性は若くてイケメン。年は私とそう変わらない雰囲気。

店主にしては若いから、雇われ店長とか、そんなところだろうか。

背が高くて、ガッチリしてて。彫りは深く、ひげは綺麗に切りそろえられてカッコいい。



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