身勝手な恋情【完結】
「エアコン入れますね……」
ベッドの中からリモコンに手を伸ばしエアコンをつける。
すぐにゴーッと音がし始めて、あたたかい風が部屋に満ち始めた。
「蓮さん、おなか空いてませんか?」
「うん……」
うなずくけれど、それは肯定の「うん」なのか、「うん、どうでもいい」なのかよくわからない。
とにかく狭いベッドだと蓮さんの顔がよく見えない。
近すぎると言うのも考え物だ。
「とりあえずなにかあったかいものでも作りましょうか?」
もぞもぞ身じろぎしながら、早くベッドの外の空気があったまるといいな、なんてことを考えていると――