身勝手な恋情【完結】
「ただ、可憐にも親父にも本当のことは言うつもりないから、黙っていてほしいって」
「そう、ですか……」
なんて言ったらいいのかわからない。
言葉が出てこない。
蓮さんと可憐さんは親子だった。
知寿さんと蓮さん、可憐さんで……親子。
血縁という圧倒的な絆を見せつけられた気がして、疎外感が半端ないというか……。
「ひよ……」
呆然と、硬直する私の頬に蓮さんが手のひらを乗せる。
「今更だけど……俺はどっかで違うんじゃないかって思ってたんだ」
「――」
「だけど、親子だって聞いた以上……これ以上ひよを――」
「いっ……いやっ……!」
蓮さんの言葉を先回りするように叫んでいた。