身勝手な恋情【完結】
別れるって言われるって思った。
私に悪いから、別れるって。
「そんなの、勝手に決めないでっ……!」
「ひよ……」
「っ……蓮さんの、ばかっ……」
頭にカーッと血が上る。
どうしようもない爆発しそうな感情が涙に代わってぽろぽろとこぼれた。
「だってひどいよ。好きって言っておいて! 毎日、好きにさせておいて、別れようとか考えるなんて! 蓮さんのばかばかっ……! 最低っ!!!」
騒がしい居酒屋の個室とはいえ、泣いて叫べば誰かに聞こえるかもしれないのに、職場の近くなのに――だけどそんなの頭から吹っ飛んでいた。
「うっ、ひっくっ、ひっ、ひっ……蓮さんの、ばかっ……」
肩を揺らして唇をかみしめる私。
「ひよ……」
そんな、プルプルと震える私の肩に両手をのせ、腕の中に引き寄せる蓮さん。