身勝手な恋情【完結】
「へぇ……そうだったんだ……」
なんて、デスクに前のめりになるようにして、夢中でそれを読んでいると、蓮さんが後ろから私のウエストに腕を回し引き寄せる。
「座れば?」
「ひゃっ……!」
椅子に座った蓮さんの膝の上に乗せられてしまった。
「もう……いきなりなんだから」
こういうのなんだか緊張してしまう。
だけど蓮さんは私を片腕で抱いたまま、もう一方の手で器用に資料を広げ、中身を読み始めてしまった。
「いいだろ。寒いんだ。ひよはあったかいし」
「私、ゆたんぽじゃないのに……」
私と違って、蓮さんって動揺しない人なんだから……もう。
ブツブツ言いながらも、頬が緩む。