身勝手な恋情【完結】
いじらしい可憐さんは自分に言い聞かせるようにそうつぶやき、そして大事そうに手帳に切り抜きを挟むと、私の顔をジッと見つめた。
「いいよね、諦めなくても……」
「――もちろんよ」
中学生の恋だって、恋だ。
幼くとも本物の恋に巡り合うことだってある。
それから二人でベッドにもぐりこんで(なかなか蓮さんが戻ってこないものだから)たくさんの話をした。
気が付いたら彼女はすうすうと眠ってしまって――
目を閉じた彼女をじっと見つめていると、蓮さんが部屋の中に入ってきた。
「――寝た?」
「はい」
慎重に、彼女を起こさないようベッドの中で寝返りを打つと
部屋着姿の蓮さんは静かに私に近づき、可憐さんを見つめる。