身勝手な恋情【完結】
――――……
「粗茶ですが……」
どうしてこうなった……。
という疑問を胸に抱きつつ、クッションの上に座る社長の前に湯呑を置く。
「――ふぅん……」
彼は私の部屋をぐるりと見回すと「サー・テレンス・コンランね」と皮肉げに笑う。
たった一目で、どこで何を買ったかばれてしまった。なんだか恥ずかしい……。
いやでも片付いていてよかった。
そう自分を励ますしか気持ちを慰めようがない。