Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
「仕切り板が倒れるぞ。下がれ」
ケインの声が早かったか。仕切り板が倒れていく。板に下敷きになった者はいなかったが、全員が廊下に出ていた。
ケインを含めて五人の騎兵が剣を持ってダグラスを見ていた。仕切り板が床に倒れるなり、ケインが一番に部屋の中に飛び込んだ。ダグラスを睨みつけるケインの身体から凄まじい気迫が感じられた。
他の騎兵は廊下でうろたえて見えた。襲撃者の一味が王妃を狙っているとでも思ったのだろうか。
しかし部屋には、剣を握っているダグラスと王妃。怯えているローラと荷物の山で探し物を始めたエレノアしかいなかった。
騎兵が思い描いていた襲撃者が見当たらなかったに違いない。
ダグラスが舌打ちをすると、左手でヘレンの腹を殴った。小さな悲鳴とともに、ヘレンが荷物の山へと飛んでいった。
ダグラスがすぐにケインに剣先を向けた。膝を落として、ケインの剣を受け止めようとしていた。
ケインとダグラスの剣が交わった。ケインが後ろに下がって間合いを開けると、次の攻撃へと転じる。
ジョーンは暖炉の前からケインの背後へと、移動した。
ケインの声が早かったか。仕切り板が倒れていく。板に下敷きになった者はいなかったが、全員が廊下に出ていた。
ケインを含めて五人の騎兵が剣を持ってダグラスを見ていた。仕切り板が床に倒れるなり、ケインが一番に部屋の中に飛び込んだ。ダグラスを睨みつけるケインの身体から凄まじい気迫が感じられた。
他の騎兵は廊下でうろたえて見えた。襲撃者の一味が王妃を狙っているとでも思ったのだろうか。
しかし部屋には、剣を握っているダグラスと王妃。怯えているローラと荷物の山で探し物を始めたエレノアしかいなかった。
騎兵が思い描いていた襲撃者が見当たらなかったに違いない。
ダグラスが舌打ちをすると、左手でヘレンの腹を殴った。小さな悲鳴とともに、ヘレンが荷物の山へと飛んでいった。
ダグラスがすぐにケインに剣先を向けた。膝を落として、ケインの剣を受け止めようとしていた。
ケインとダグラスの剣が交わった。ケインが後ろに下がって間合いを開けると、次の攻撃へと転じる。
ジョーンは暖炉の前からケインの背後へと、移動した。