Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
ダグラスが逃げ切ったとして、大人しく逃亡生活に身を潜めるだろうか。それとも、王になるぞと宣言して旗揚げし、反乱軍として戦争を起こすのだろうか。
もしかしたら今夜中に、ジョーンの子供たちを殺して、エディンバラ城を乗っ取ってしまう可能性もある。
ジョーンが帰る頃には、王座にダグラスが座っている。
(ダグラスが支配するスコットランドなど、想像したくないわ)
王座に踏ん反り返って座るダグラスが、ジョーンの脳内に思い浮かんだ。頭を振って追い出すと、ケインがダグラスを捕まえて殺して欲しいと願った。
「エディンバラ城に早馬を出さないと」
ジョーンは知らせておいたほうがよいと考えた。ダグラスをエディンバラ城内に一歩たりとも近づけたくはなかった。
「大丈夫ですよ、王妃陛下。陛下は身体を休めてください」
立ち上がって返事をしようとしたエレノアより先に、ゼクスが口を開いた。ジョーンはソファに座ったまま、左に振り返ってゼクスの顔を見た。
「エディンバラ城にも、王妃のご子息がいる城にも、全て早馬を出し、謀反者を入れぬよう知らせに行かせましたから」
「あとはダグラス城に兵を送らないと」
ジョーンがゼクスの目を真っ直ぐに見つめた。
もしかしたら今夜中に、ジョーンの子供たちを殺して、エディンバラ城を乗っ取ってしまう可能性もある。
ジョーンが帰る頃には、王座にダグラスが座っている。
(ダグラスが支配するスコットランドなど、想像したくないわ)
王座に踏ん反り返って座るダグラスが、ジョーンの脳内に思い浮かんだ。頭を振って追い出すと、ケインがダグラスを捕まえて殺して欲しいと願った。
「エディンバラ城に早馬を出さないと」
ジョーンは知らせておいたほうがよいと考えた。ダグラスをエディンバラ城内に一歩たりとも近づけたくはなかった。
「大丈夫ですよ、王妃陛下。陛下は身体を休めてください」
立ち上がって返事をしようとしたエレノアより先に、ゼクスが口を開いた。ジョーンはソファに座ったまま、左に振り返ってゼクスの顔を見た。
「エディンバラ城にも、王妃のご子息がいる城にも、全て早馬を出し、謀反者を入れぬよう知らせに行かせましたから」
「あとはダグラス城に兵を送らないと」
ジョーンがゼクスの目を真っ直ぐに見つめた。