ありえへん!!
ライヴが終わり会場を出て
「寒いっすね。天気予報当たるかも」
「ん?」
「雪…降るらしいですよ」
楓に打ち上げに出れない旨をメールして
「真瀬」
「はい?」
「時間あるか?」
「えっ?」
どんぐりみたいに目を見開いて
「真瀬?早く家に帰らな」
「大丈夫です!時間なんかなんぼでもあります 」
俺が最後まで言わないうちに即答かよ!
「ん。なら付き合え」
「はい!」
間髪を入れずに。
嬉しそうにニコニコ笑いながら。
コイツが犬ならマジに今、尻尾を振りまくってんな。
適当な店を探しながら歩いてると
「今日はクリスマスイヴですね」
「だな」
「俺…嬉しいです」
「ん?」
「イヴを先輩と過ごせて」
「……」
何かおかしい台詞だとは思うんだが…ま た胸の奥で音が鳴った。
「先輩は?俺と過ごせて勿論嬉しいっすよね」
「…そうだな」
「えっ?」
自分から聞いておきながら俺が肯定の返事をしたことにひどく驚いたみたいで
「真瀬?どうした?」
ぼやっと立ち止まって…フリーズしてる。
やっぱ面白い。
そして…可愛い。
「真瀬…あ、此所に入るぞ」
ちょうど雰囲気のよさそうな店が目につい。
「真瀬」
「あ、はい」
やっとフリーズが溶けたのか慌てて俺について店へ。