空色の瞳にキスを。
「どうやって冷酷人間と呼ばれるお前を、この女は誑かしたんだよ!
何でお前は辛い思いをして来たのに、幸せになろうとしないんだよ!!」
ナコの怒鳴り声に、ナナセは黒猫の腕の中で肩を小さくびくつかせる。
ルグィンは縮こまる少女を気遣いながら、戦友とも言える男を真っ直ぐに見つめ返す。
「こいつを助けるのは俺の意志だ。
ナナセに惑わされた訳じゃない。
ただ、正しいと思う道を進むだけだ。
こいつの正義が正しいと思うから、俺はこいつと共にいる。」
その揺るがない芯のある声は、ナナセの胸を揺るがせる。
あたしが何を言っても変わらないルグィンの思いは、ルグィンとナコとの間を引き裂く。
どうしたらいいか分からない。
きっと言葉で言っても彼はわかってくれない。
ナコに分かって貰いたくてもどうすればいいか分からない。
ぎゅ、と硬く閉ざした瞳から、雫がぽろぽろと零れゆく。
そんなナナセを知ることなく、ナコはまたルグィンを元に戻そうと必死になる。
「ふざけんな!
なんで、付いていく!
こんなやつに…!」
─刹那、赤髪の男の瞳が強く閃いた。
見えなくとも、強い魔力を感じたナナセは、ルグィンの腕にはじめて抵抗を見せる。
「ダメ…!」
ナナセは瞬間的に自分達二人に防御魔術を発動させて、ナコの魔術を防いだ。
ナコの魔術は波紋のように人を傷つける強力な攻撃魔術。
アズキとトーヤは自力で防いだが、その近くに転がる警備員たちは守るすべもなく。
旋風のような鋭い風は、倒れている男たちを容赦なく傷つけ、彼らを赤に染めていく。
ナナセが張った淡く水色に輝く防御魔法は、丸く二人を包み込んだまま、広がりナコを包んでいく。
ナコを魔術の中に取り込むと、次は近くでナコの魔術を食らい倒れている警備員たちを。
彼女の発動させた魔術は、その内で攻撃魔術を許さない回復魔術でもあったから、警備員たちの傷をぐんぐんと癒していく。
誰もが回復し終えると、青い球体状に輝く魔術は風船のように弾けて消える。
少女の行動が突然すぎて呆然とするルグィンの腕をするりと抜けて、銀色の少女はナコの目の前に出た。
別にこれといって言いたいことがあったわけではない。
どうすれば分かってくれるか分からないから、魔術も発現させずにナコをただ真っ直ぐに見つめる
「お前…」
その声はナナセが夕方聞いた、憎しみも殺意も込められていない純粋な声。
溢しかけたナコの言葉は、警備員たちの呻き声に止められ、ナコははっと現実に引き戻される。
何でお前は辛い思いをして来たのに、幸せになろうとしないんだよ!!」
ナコの怒鳴り声に、ナナセは黒猫の腕の中で肩を小さくびくつかせる。
ルグィンは縮こまる少女を気遣いながら、戦友とも言える男を真っ直ぐに見つめ返す。
「こいつを助けるのは俺の意志だ。
ナナセに惑わされた訳じゃない。
ただ、正しいと思う道を進むだけだ。
こいつの正義が正しいと思うから、俺はこいつと共にいる。」
その揺るがない芯のある声は、ナナセの胸を揺るがせる。
あたしが何を言っても変わらないルグィンの思いは、ルグィンとナコとの間を引き裂く。
どうしたらいいか分からない。
きっと言葉で言っても彼はわかってくれない。
ナコに分かって貰いたくてもどうすればいいか分からない。
ぎゅ、と硬く閉ざした瞳から、雫がぽろぽろと零れゆく。
そんなナナセを知ることなく、ナコはまたルグィンを元に戻そうと必死になる。
「ふざけんな!
なんで、付いていく!
こんなやつに…!」
─刹那、赤髪の男の瞳が強く閃いた。
見えなくとも、強い魔力を感じたナナセは、ルグィンの腕にはじめて抵抗を見せる。
「ダメ…!」
ナナセは瞬間的に自分達二人に防御魔術を発動させて、ナコの魔術を防いだ。
ナコの魔術は波紋のように人を傷つける強力な攻撃魔術。
アズキとトーヤは自力で防いだが、その近くに転がる警備員たちは守るすべもなく。
旋風のような鋭い風は、倒れている男たちを容赦なく傷つけ、彼らを赤に染めていく。
ナナセが張った淡く水色に輝く防御魔法は、丸く二人を包み込んだまま、広がりナコを包んでいく。
ナコを魔術の中に取り込むと、次は近くでナコの魔術を食らい倒れている警備員たちを。
彼女の発動させた魔術は、その内で攻撃魔術を許さない回復魔術でもあったから、警備員たちの傷をぐんぐんと癒していく。
誰もが回復し終えると、青い球体状に輝く魔術は風船のように弾けて消える。
少女の行動が突然すぎて呆然とするルグィンの腕をするりと抜けて、銀色の少女はナコの目の前に出た。
別にこれといって言いたいことがあったわけではない。
どうすれば分かってくれるか分からないから、魔術も発現させずにナコをただ真っ直ぐに見つめる
「お前…」
その声はナナセが夕方聞いた、憎しみも殺意も込められていない純粋な声。
溢しかけたナコの言葉は、警備員たちの呻き声に止められ、ナコははっと現実に引き戻される。