空色の瞳にキスを。
その姿を遠目から見ていた黒髪の少年。
異形の金色の瞳には一つ一つが鮮やかに映るから、目が離せない。
あの時可愛らしい服装が似合うと思った少女。
いつの間にか大人びて、彼女は女の入り口に立っていて。
─いつの間にか、綺麗になった─
自分の心に浮かんだ言葉にどきり、心臓が動く音が彼自身でも分かるくらいに緊張して。
目が離せない程に見惚れた、と自分でも分かってしまうくらい。
立ちすくんだみたいに、黒猫の足が動かない。
ナナセが目の前の茶髪の少女から逸らした視線は、自然に黒い少年へと吸い寄せられて。
空と金が絡まって。
無意識に二人は、息を止めてしまう。
時が止まるみたいに、お互いしか見えなくなって。
何も知らずに喋りかけてきていたアズキの声も、途中で止む。
空色の瞳が揺れて、グロスが塗られた唇が横に結ばれる。
金色の瞳がそんな彼女の淡い瞳を真っ直ぐに射抜いて、薄い唇が微かな弧を描く。
─それだけなのに。
─それだけのことなのに。
白い頬に赤みが差す。
たったひとつの微笑みが、ナナセの心を揺らす。
ナナセの様子にも彼の様子にも、スズランにはいつも以上の何かが感じられて。
ナナセの背後で、ニヤリと笑った。
するとスズランを振り返ったナナセはにこりとぎこちなく笑って。
「き…着替えてくるね。」
急にくるりと踵を返して、奥の部屋へと逃げた。
「え、ちょっと…!!」
彼女を追って、スズランも部屋へと駆け込む。
バタン、と扉を閉められて、残された4人は呆然とする。
「ナナセって、ちゃんとすれば凄い美人なんだな…。」
ぽつり、とトーヤが溢した台詞に、アズキは何度も頷く。
「…いつも可愛くて綺麗だけど、あの格好は大人っぽくて、素敵…。」
閉まった扉を輝く瞳でまだ見ている少女。
リクはそれぞれ二人を眺めて、くすりと声なく笑った。
異形の金色の瞳には一つ一つが鮮やかに映るから、目が離せない。
あの時可愛らしい服装が似合うと思った少女。
いつの間にか大人びて、彼女は女の入り口に立っていて。
─いつの間にか、綺麗になった─
自分の心に浮かんだ言葉にどきり、心臓が動く音が彼自身でも分かるくらいに緊張して。
目が離せない程に見惚れた、と自分でも分かってしまうくらい。
立ちすくんだみたいに、黒猫の足が動かない。
ナナセが目の前の茶髪の少女から逸らした視線は、自然に黒い少年へと吸い寄せられて。
空と金が絡まって。
無意識に二人は、息を止めてしまう。
時が止まるみたいに、お互いしか見えなくなって。
何も知らずに喋りかけてきていたアズキの声も、途中で止む。
空色の瞳が揺れて、グロスが塗られた唇が横に結ばれる。
金色の瞳がそんな彼女の淡い瞳を真っ直ぐに射抜いて、薄い唇が微かな弧を描く。
─それだけなのに。
─それだけのことなのに。
白い頬に赤みが差す。
たったひとつの微笑みが、ナナセの心を揺らす。
ナナセの様子にも彼の様子にも、スズランにはいつも以上の何かが感じられて。
ナナセの背後で、ニヤリと笑った。
するとスズランを振り返ったナナセはにこりとぎこちなく笑って。
「き…着替えてくるね。」
急にくるりと踵を返して、奥の部屋へと逃げた。
「え、ちょっと…!!」
彼女を追って、スズランも部屋へと駆け込む。
バタン、と扉を閉められて、残された4人は呆然とする。
「ナナセって、ちゃんとすれば凄い美人なんだな…。」
ぽつり、とトーヤが溢した台詞に、アズキは何度も頷く。
「…いつも可愛くて綺麗だけど、あの格好は大人っぽくて、素敵…。」
閉まった扉を輝く瞳でまだ見ている少女。
リクはそれぞれ二人を眺めて、くすりと声なく笑った。