Hurly-Burly 4【完】

「あ、ヒヨリン悪い。」

「時すでに遅し!!」

今度はお膝に紙飛行機が飛んできた。

自作に折り直して勢いよく飛ばしてやった。

「うおーヒヨリンのすげー飛ぶ。」

「ほほっ、あたしの偉大さを知るが良い。」

「ただの紙飛行機だろうが。」

嫉妬ね、慶詩じゃこんなに飛ばないだろうしね。

あたしが羨ましいんだろ。

「てめぇ、ぜってー泣かす。」

「鳴かすのは俺が得意だぜ?」

「伊織君が急に入ってきた。」

ケータイを制服のポケットに仕舞うと、

今日もフェロモン大量に撒き散らしてる。

「ひよこのお嬢ちゃん、何で最近生足

見せねぇ~の?」

「寒いからに決まっておるだろ!」

あたしがズボンを追い剥ぎしてやりたいところを

グッと堪えてタイツを穿いて我慢よ。

「おばちゃん?」

「し、失礼な!ピチピチのガールに向かって

おばさんだって!!伊織君なんて股引穿いてればいいんだ。

ううん、どうせ穿く日が来るのよ・・・」

「ジジイになっても穿くかよ。」

「あまり露出狂はよくないんだよ。

警察に通報されちゃうんだって兄ちゃんが言ってた。」

それに、母さんが言ってた。

女たるもの体は常に自分の武器。

簡単に脱いで見せるもんじゃない。

「お前の兄ちゃんいい加減だな。」

「兄ちゃんがいい加減なのは今に始まったことじゃない。

大体、何故女子がスカートなのか疑問だ。

女の子にもズボンという選択肢を増やしてほしい。

だから、差別だなんだと社会的な問題が起こるのよ。

もう少し女性を労わり、女性に優しい社会を作るべき!」

「ヒヨリン、社会問題にしちまったし。」

「だって、スカート穿いて見るかね?

冬の自転車で生足を晒すなんて自殺行為よ。」

足が凍るとはこういうことを言うんだね。

全国にスカート女子高生は苦労しているんだ。

せめて、校則緩いんだから自由にさせてと!

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